KIC-Net 京都イノベーション創出ネットワーク

タンパク質結晶の構造解析分野をはじめとして、創薬における有機物結晶の解析で結晶を取上げ、放射線回折像のターゲットとしても用いることができる器具があれば、開発のスピードが向上するといわれている。当社では、粘着式という独自技術でこれらを克服しようと企図している。

結晶　タンパク質　バイオイメージング　X線構造解析　放射光　粘着力

ウェット条件での粘着力不足を改善したい。また、ゲル中でタンパク質を結晶化する技術が最近開発されたが、これに対応するピックアップツールを開発し、さらに自動化装置を開発したい。

創薬、バイオ分野は世界的に競争の激しい分野であり、類似の装置は瞬く間に上市される。模倣もされやすく、迅速に対応しないとニーズは逃げていくだろう。したがって、資金的に苦しいわれわれベンチャー企業にも機会を平等に与えていただきたい。

X線構造解析のボトルネックは結晶のピックアップ作業である。これは熟練者でないとむずかしく。また貴重な結晶が壊れてしまっては、なんにもならない。特にタンパク質は結晶になりにくく、何年もかかってやっと成長し解析可能な大きさになるので、非常に貴重なものとなる。したがって、簡単な器具や装置で容易に結晶ピックアップができれば、ボトルネックとなっている解析作業がはかどり、創薬にも影響するだろう。

とくにありません。